第8回 Polaroid SX-70というカメラ
撮るでもなくただそばに置いてあるだけで様になり、そのギミックをいじったりするだけで何となくワクワクするカメラ、Polaroid SX-70はそんなカメラです。
買ったときの興奮は今では落ち着いたものの、久しぶりに熱くなったカメラでした。
銀色のフレームに赤茶の革張り、ついつい触りたくなってしまうデザイン。
未使用時は小さく折りたたんでフラットにでき洋書のようなサイズ感になり、ファインダー部を引き上げ撮影スタイルにすると、レンズが現れ一眼レフカメラとして使えるのです。
ダイヤルでピントを合わせ、シャッターボタンを押すと、「ガシャ、エーン!」という少し大きめの音ともに前方から写真が排出される。すぐさま遮光し20〜30分ほど現像を待つとほぼ完全に写真が浮き上がる。
白のフレームに真四角写真が新鮮。彩度は低めで解像感も低め。でも不思議と味があるんですね。ポラロイドじゃないと撮れない写真があると思います。
革の収納ケースや速写ケース、フラッシュ、トライポッドマウント、レリーズなどアクセサリーも豊富でカメラとのデザインの親和性も高く、全部集めたくなってしまうのです。
Polaroid社倒産のためオリジナルフィルムの販売は終わったものの、impossible社が新たにPolaroid互換フィルムを作っているのでまだまだ使えますよ。インスタントカメラでおすすめの一台です。