第2回 CONTAX Aria
filmzineが今現在所有するカメラで最も息の長いカメラであり、売却の憂き目から逃れてきたカメラでもある。
毎年百貨店で開催される中古カメラの催事でCarl Zeiss Planar 50mm F1.4と合わせて購入した。それぞれ別店で購入したがトータル5万4千円ほどだったと思う。確か…。
西暦2000年前後のフィルムカメラ末期に発売された機種であり、AF全盛時代であるのにもかかわらずMFという仕様から考えるに、当時はそんなに売れなかったのかなーと思う。
女性や初心者向けに作られた一眼レフカメラだけあって小型軽量である。キヤノンでいうところのEOS Kissのような立ち位置のカメラだったのかもしれない。
それは「高性能なカメラは大きい」を地で行くCONTAXブランドとしては異例の小ささで、世の一眼レフカメラの中でも最軽量の部類でしょう。確か460g。
デザインはやっぱりかっこいい。CONTAXブランドの初代一眼レフRTSがポルシェデザインであり、Ariaもその流れを汲んでいる。
MF以外は、自動化されていて初心者にオススメだ。シャッターフィーリングは軽く、ミラーショックも小さく手ぶれしにくいのも良いところだ。
レンズは50mm F1.4しか持ってませんが、Planarの名を世に知らしめたレンズだと思う。シャープさと発色がやっぱりいいですね。
コントラストが高く、黒は引き締まった黒で、青も濃厚な色になる。青っていうか紺青という感じ。このレンズでキレイな海を撮るとドラマチックな写りになりますね。そういう意味で忠実性では今ひとつ。
小型軽量でデザインもカッコ良く、そしてレンズの写りもいいってことで中古カメラ市場では人気の機種。でもって値段も比較的高価。
中古フィルム一眼レフの王道はNikonなわけで、人と同じものはイヤーってヒトもCONTAX買ったりするのかなと思う。おしゃれ写真のインスタグラマーにもユーザーが多い気もする。
人と差別化して己を顕示する意識高いインスタグラマーになりたいならおすすめの一台だ!笑
第1回 CONTAX T2
フィルム人はフィルム写真とフィルムカメラを愛する人のためのブログです。
おすすめのフィルムカメラを紹介し、そのフィルムカメラで撮った写真などを見せられればと思います。
第1回目はCONTAX T2。
写ルンですの再ブームとチェキのスクエアフォーマットの発売で、フィルムが人気再沸騰中の2017年。
一部の人気フィルムカメラがメルカリやヤフオクで高額取引されています。
その中でも随一の人気がこのCONTAX T2です。
取引価格は5〜6万円と20年以上前のコンパクトカメラとしては破格の値段です。filmzineも4万6千円ほどで入手しました。
良いカメラです。まずデザインがかっこいい。
外装はチタン製でとにかく高級感満載。シャッターボタンは人工サファイアでお値段張る感じ。
filmzine的にはデザインは全てに優先されるのでデザインだけでも買いです。
レンズはCarlZeiss(カールツァイス)のSonnar(ゾナー)38mm F2.8。
シャープで発色の良い写りです。シャープではあるものの、デジタルのシャープさとはまた違った感じ。
撮影した写真を初めて見たとき、一眼レフで撮影した写真と勘違いしたほど。日中背景をぼかすのは難しいので、立体感は一眼レフに劣るもののシャープさは負けてない。コンパクトカメラとしては随一だ。
オートフォーカスが外しやすいと言われがちですが、近接撮影用の点線のフォーカスポイントを常に使えば外しません。
泣き所は、最短撮影距離の70cmで、テーブルフォトなどは難しい。
あと開放絞り値が2.8ですが、F2.8設定では露出オートになるので、F2.8で絞り優先で撮ることはできません。
この手のコンパクトカメラは露出オートで撮るのがいいでしょう。
まあでも、うん、デザインと写りで全てを許せるカメラなのだ。